抱きしめてくれる?

「あのね…別れてほしい…」

「は?…俺は絶対嫌だからな」



学校の人通りが
少ない廊下で別れを言った。
学校だと安心と思ったから



「お願い…たえられないの!
毎日毎日いつ殺されるかわかんないし
こんな生活嫌だよ!」

「わかった…いいよ
別れてやるよ!
女なんかいっぱいいるから!」



力也は言い切ると教室に戻った。



「よかった…」



これで怖かったことがなくなった
そう思ってた。
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