隣の席のキミが好き
「あの、相沢じゃねーから」




わっ、心を読まれた?




「アハハ、そうなの?」




「俺が好きなのはー……」




そこで青葉くんが黙りこんだ。




え…。




そうだよね、好きな子が誰かなんてあたしには言えないはず。




あたしは必死で話題を探した。










「ああああっ、あのね。あたし、イチゴが好きなの」




「……は?」




唐突すぎたのか、完全に呆れ顔だ。




いくらなんでも、突然なんの話だよ!って感じだよね。




ああ、やってしまった。




< 102 / 127 >

この作品をシェア

pagetop