隣の席のキミが好き
「鈴木、ジュース飲んで落ち着け」




「あ、はい。どーも」




ジュースを渡され、素に戻る。




このタイミングでジュースって!




けど、ありがと。




ちょうど喉が渇いてたんだ。




「あの…これ、志摩くんと席替わってくれたお礼だったの。なのに買いに行かせちゃった」




ジュースを飲みながら、青葉くんをチラリとみる。
















「お礼?そんなのいらねー。俺、鈴木のとなりが良かったから」




え。




青葉くんはすぐにあたしから目を逸らした。




あたしのとなりが良かった……




それは、




いつもモテまくりの人生だから、




モテない女の近くにいれば、




少し落ち着いた学園生活を送れると思った?




ううん、




少なくともあたしは、白風の制服を着ていることで、




ただのモテない女じゃなくなっているはず。




ってことはー…。






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