隣の席のキミが好き
絶望に打ちひしがれていると、体育館の中からアナウンスが聞こえてきた。



「クラスを確認した生徒は、速やかに自分の席に着くように」



「急げ~、あの子とまた隣の席だといいなっ」



志摩が楽しそうに笑う。



コイツのこーいうとこ、俺は大嫌いだ。



クソッ。










中学のときの俺は、かなりモテまくった。



学年一……いや、学校一モテてたといっても過言じゃない。



だけど、



たったひとり……



俺を毛嫌いする女がいた。



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