隣の席のキミが好き
体育館の中を突き進み、A組の最前列へと向かう。



そんな中、



甲高くて、甘ったるい声が聞えてきた。



「キャハハッ。アイちゃん、同じクラスだったね。やったぁ」



「よかった、宮っちと離れたらどうしようかと思った……」



「ウフフ、そんな大げさだよ~。アイちゃんなら、誰とでも仲良くなれるよぉ」



この声は……。



ゾワッと鳥肌がたつ。








「やったな、やっぱり出席番号となり……ぐわっ」



出席番号順に座るらしく、A組の一番前に座っている女を目で確認して志摩がニヤニヤするから、



イラッとして、腹を少し強めに小突いた。






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