隣の席のキミが好き
くっ……やっぱ、コイツ苦手だ。



俺だってイラっとするけど、堪える。



コイツに関しては、こんなことで怒ってたら身がもたねー。



「宮野、おはよ。相変わらず、今日もかわいーな」



相沢と仲がいい、去年俺と同じクラスだった宮野に声をかけると、真っ赤になってハニかんでいる。



「アイちゃん、そんなに怒った顔しないでよ。青葉くんって、優しいんだよ?あっ、そろそろ自分の席に戻るね」



宮野は相沢にそう言い残すと、そそくさと後ろの席へと移動している。












……これが通常の反応だろ?



相沢は、超イレギュラーだ。



構うな。



自分に言いきかせ、パイプイスに深く座りなおした。




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