隣の席のキミが好き
「そうじゃなくて……」




「もしかして、あの人じゃないかな。一番前の席の……すごく綺麗な人だし、多分そうだよ。あたし、席交代してくるね」




そう言って鈴木が指差すのは、相沢だ。




げ!!




確かにさ、後ろ姿とか背格好とか結構似てる。




俺だって今朝間違えたけど、




顔もだし、雰囲気とか全く違う。




それに、せっかく志摩と代わった意味ねーじゃん!!




「待てよ」




グッと手を掴むと、驚いた顔で俺を振りかえる。











「お前の隣がいーの。いいか、俺から離れんなよ」




腕を引っ張り、胸の中へと引き寄せる。




途端、クラスの女子が騒ぎだした。




「キャーッ、青葉くんが!誰、あの子!!」




やべぇ。



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