隣の席のキミが好き

「うーん…そんな悪い子じゃない気がする」



「別にいい悪いとは言ってねー。バカだっつってんだよ……わっ、殴んなよ」



思わず、志摩の後頭部をドツいた。



「そーいう言い方すんな。全ての女に、優しくするべきだろ」



「よく言うぜ。それなら、相沢にも優しくしてやれ？」



「こっちがしても、アイツがなー!!」



言い合いになりかけて、そこでやめた。



相沢…そーいや、鈴木を呼びだしてたよな。



なんの話してた？



きっと、俺のことだろうな。



「アイツ、最低」とか、「残念すぎる」とか、「相手にしちゃダメ」って適当に言いまくってたんだろう。













いや、それなら、



鈴木が俺に謝りたいだなんて言ってこないはず。



相沢が、青葉はやばいから、謝っとけ的なことを吹き込んだのか……。