隣の席のキミが好き
うーん、わかんね!




とりあえず門まで行くか。




その途中も、同じ中学の女子数人に話しかけられた。




俺はいつもの調子で、甘い言葉をかけながら、門へと向かった。















「お待たせ。俺のプリン……ぐえっ」




「ストップ。俺とふたりのときは、そのキャラ止めろよ」




志摩が、俺を後ろから羽交い絞めにした。




「ふたりって…鈴木、いんじゃん」




「いるけど。変キャラ同士、お前ら暴走しそーだし。見てるのイタイ」




「いやいやいや…それ、鈴木に失礼。この子は、フツーの子だよ」




俺がそう言うと、鈴木が目を見開いた。




え、違うのか。




もしかして、女版の俺か?




前の中学で、男に甘い言葉をかけまくってた?




だからあんなにすんなり、男に抱きついたりできたんだな…。




ドキドキしてたのは、俺だけか!




クソ。




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