隣の席のキミが好き
「つーことで、青葉のこれは女を楽しませるためだけのモノ。普段は、いたってフツーのヤツなんだ」

 
志摩が鈴木を見ながら、俺の肩をポンと叩く。



「相沢さんも…そんなこと言ってた」


「相沢が!?」


やっぱりそうか。


油断ならねーな。


よその中学からきた女だから、俺に染まる前に引くように仕向けたかった?







「あ…あのっ、だからあたしも。ノリで王子様って言ったの。本気じゃないから、安心して!!」


なるほど、なるほど。



ノリか。



やっぱ鈴木って、そーいうヤツなんだ。



誰にでも、抱きつく…。



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