隣の席のキミが好き
気付けば、なんだか志摩と意気投合してる。


実は、お前のタイプか?


興味なさそーな顔して、いやらしいヤツだな。


そりゃ、


鈴木って、結構かわいい部類に入ると思う。


優しそうで、純粋そうで、なんだかわかんねーけど独特の雰囲気を持っている。



「きゃっ」


「危ねーな。ちゃんと足元見て歩けよ」


段差につまずいた鈴木を、さり気なく受け止める志摩。







…そうか、ここはふたりっきりにしてやるか。


「あー、俺さ。用事おもいだしたから、先帰るわ」


ふたりを残して行こうとすると。


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