隣の席のキミが好き
「ああっ!!あたしも用事を思いだした。あたし、こっちなんで…さよならっ」




そう言い残して、鈴木はあっという間に姿を消した。




なんだよ、あいつ……。




「おもしれ~」




志摩がクスクスと笑っている。

















「やっぱ、タイプなんだな?そうなんだな?」




志摩に詰め寄ると、眉をひそめている。




「は?タイプって何の話だよ」




「女なんて普段相手にしねー志摩が、楽しそーに話してたじゃん」




俺がニヤニヤすると、志摩は呆れ顔で首を横に振った。




「そんなんじゃねーよ。鈴木とは、相沢の話で盛り上がってた」




「相沢!?なんでまた」




「なんかな、相沢が青葉の甘い言葉はパフォーマンスだってわざわざ言いに来たらしー」



やっぱな。



< 54 / 127 >

この作品をシェア

pagetop