隣の席のキミが好き
そんなの、想定内だ。




驚くでもなく、平然として話を聞いていると。




「鈴木は、そんなこと言いにくるのが不自然だって言うんだよな」




お、なんだよ。鈴木って結構いいヤツじゃん。




素直そうだしな。




「でな?アレだよ…きっと、青葉のことが好きで、その裏返しだって。ぶふっ!!」




志摩の含み笑いが弾けた。




「おいっ!!んなことあるかよ。冗談じゃねぇ」




「でな、俺も教えておいてやった。青葉もそうだって」




……は?












「志摩、どーいう意味…」




「お互い、好きなのに反発し合ってる。好きな子ほど、いじめたくなる…」




志摩、完全に面白がってやがる。




「俺は小学生かっ!!好きならもっと違う反応するっつの」



「そぉか?他の女に好き好きって言えるくせに、相沢だけには言えないのは絶対変だ。

青葉は相沢が好きなはず!!ついでにこの際くっついて、妙なパフォーマンスを終えてくれ。これで全てが丸くおさまる」



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