隣の席のキミが好き
「相沢さんのこと、好きなんだと思った」



「ちげーよ。タイプとかねーけど…少なくとも、アイツは違う」




「そうなんだー…」




信じてるのかどうか、鈴木は軽く俯く。




「一緒にクラスまで行こ。あと、これ…」




鈴木に近付き、髪についている花びらをつまんで、そっと鈴木の手のひらに乗せた。




「わあっ、ついてた?ありがと」




「鈴木って、桜の雰囲気が似合うよな…………」




これはマジ。




だけど、あとに続ける言葉が見つかんねー。














普段の俺なら、




桜よりキミの方がキレイだよとか、




かわいい雰囲気が、キミにピッタリだとか適当に言葉を並べるけど。




コイツには、言ってはいけない気がする。




つか、言えねぇ……。



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