隣の席のキミが好き
仲良くなれた!★花side
花side




青葉くんと偶然会って、気付けば一緒に教室へ。




あたしたちの姿を見て、教室内にいる女子が悲鳴をあげた。




あまりに自然に話しかけてくれたから、あたしもこの人が人気者だってことを忘れてた。




「あたしっ、たまたまそこで会っただけなの」




青葉くんから離れ、急いで席へ着く。




青葉くんは女子に囲まれ、嫌な顔ひとつしてない。




それどころか。




「同じクラスで嬉しいな、実はさ、今日会えるのが楽しみで眠れなかった」




なんて、女の子たちに言っている。














そうなんだ…。




あたしには、言わなかったよね。




気が合いそうだとは言われたけど、単なる社交辞令なのかも。




だよねー。




あんなにキラキラの青葉くんが、あたしと合うとは思えない。




志摩くんがとなりの席だと思うと憂鬱で、思わず青葉くんにあんなこと言っちゃったけど、




席を替わるって言ってくれたこと、




たとえ冗談だとしても、




嬉しかったな。



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