隣の席のキミが好き
整った顔立ちで、どこにいても目立つタイプ。



全体的に色素が薄くて薄茶の柔らかそうな髪に、同じ色の瞳。



笑った顔がすごく印象的で、まるでキラキラのオーラをまとっているかのように見える。



これぞまさに、



あたしの理想とする、生まれつき華を持って生まれた人。



こんな人が……



いるんだ……。









「俺の方こそ、ごめん」



スッと差し出された手を、呆然と眺める。



え……と、



この手はどういう意味?



握手……?



ポカンとしていると、男の子がニッと口の端を上げる。



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