隣の席のキミが好き
「掴まれば?」



そう言って、強引にあたしの腕を引っ張って一緒に立ち上がる。



「あぁっ…ありがと」



こんなこと、男の子にされたの初めて!



「なんて名前?」



男の子がキラキラの笑顔をあたしに向けてくる。



あたしの名前!?



“鈴木”なんだけど……。



「顔もフツーなのに、名前もかよ!」



って言われたら、どうしよう。



言葉に詰まっていると、男の子が優しく目を細める。



「俺は、青葉匠。白風ってやっぱレベル高いよな」



ドッキーン!!







あたしを見て、そんなことを言うって………もしかして、



制服の効果で、あたしのことがかわいく見えたとか!?



やったーっ!



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