隣の席のキミが好き
「だってそーだろ。絶対他のこと考えてるよな、お前はだいたい人の話を聞かねーんだよ。よくどっか違う世界にいってる」




ハハ、バレたか。




妄想の世界に行ってたかも。




だってさ、鈴木がさ……。




「おっ、鈴木」




志摩が後ろを振り向き、目を見開く。




ドッキーン!!













「お~い、鈴木~!!こっちだ」




「よせっ、呼ぶなよ!!」




志摩にしがみつき、必死で止める。




「なんでだよ、鈴木じゃん。久しぶり!同じ高校だったんだな」




……へ?




志摩が手を振っているのは、学食の端で丼物を食っている……




丸刈りの男。



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