Love me…
音も気配もなく入ってきた安達康夜は、なぜだか知らないけど仲間である峰岸蓮を止めている。
「どこ行ったと思えば、なにしてるんだよ」
「あ゛?譲ってもらうって考えがあめぇんだよ。」
「一般人には手を出さない規則だ。」
「うるせぇ。俺らに逆らうやつは別だろ。もうこいつはかかわってるんだよ。俺に逆らうってことでな。」
どうやら峰岸蓮という身勝手で横暴な男は、一般庶民に手を出さない決まりを破ってまであたしを殴りたかったらしい。
逆らうことで、私は一般庶民でなくなるらしいのだけれど。
「この子が見つけた場所だろ。この場所にとって今の異物は俺たちだ。」
「んなもん関係ねぇよ。俺らの言うことがきけねぇ奴は潰すしかねぇだろうが。じゃねぇと示しがつかねぇ。わかってるんだろ。」