涙々~RUIRUI~
アマオト
ザァァァァァー…
重い黒雲。色とりどりの傘。跳ねる水音。
先日放送された「梅雨入り」のニュース。
梅雨時期は大嫌いな時期。空が泣いてるようで、わたしも泣きたくなった。
でも、そんな時はいつでもキミが手を握ってくれたんだ。
『大丈夫だよ』って…
無意識に手を眺めても、重なっている手は何処にもない。
窓に目をやれば、運悪く(良かったのかもしれないけど)、キミが相合い傘をしている姿を見つけた。
隣の女の子は『何番目』のカノジョ?
この前は『10は過ぎてる』なんて言ってたよね。
じゃあ、20番目前のカノジョなんだ…
ねぇ、わたしは『何番目』のカノジョになれるかな…?