涙々~RUIRUI~
「ごめん…、ごめん…」
「…………」
涼哉は何も言わない。わたしの謝罪を聞いているだけ。
わたしも何か言ってほしかった訳じゃない。謝罪をして、許されたかった訳でもない。ただ、今は謝りたかった。
「ごめん…!」
「………って……になるのさ」
「…っ……」
「謝って何になるのさ!」
「……ごめん… 」
「何にもならないだろ!謝って、謝って逆援の事実が消えるのかよ!謝ったら俺の傷は癒えるのか!?何に謝ってるんだよ、蕾は!」
「わたしは…っ……」
確かにそうだ。謝って、謝罪して、何になる。
涼哉が、いいよって笑ってくれると思った?
涼哉が、うるさいって突き放してくれると思った?
涼哉が、わたしの手を握ってくれると思った?
涼哉が、…そう言ってくれることを期待していた……
わたしは子供だ。とりあえず謝って、それで許された気になって、でも結局は何も終わってはいない。傷が癒えたら、涼哉はまた逆援をする。そんな気がする。わたしの為に。
「ごめん…」
「もう、いい…。帰れよ…」
涼哉は、わたしが病院に来た時と同じように窓の方を向いた。
力無く立ち上がり、言う通り病室から出る。振り返ると、涼哉は拳を握りそれを震わせていた。彼なりに、悔しいんだ。こうなってしまったことが。きっと…。
何も知らないわたしの推測だけど。
「…………」
涼哉は何も言わない。わたしの謝罪を聞いているだけ。
わたしも何か言ってほしかった訳じゃない。謝罪をして、許されたかった訳でもない。ただ、今は謝りたかった。
「ごめん…!」
「………って……になるのさ」
「…っ……」
「謝って何になるのさ!」
「……ごめん… 」
「何にもならないだろ!謝って、謝って逆援の事実が消えるのかよ!謝ったら俺の傷は癒えるのか!?何に謝ってるんだよ、蕾は!」
「わたしは…っ……」
確かにそうだ。謝って、謝罪して、何になる。
涼哉が、いいよって笑ってくれると思った?
涼哉が、うるさいって突き放してくれると思った?
涼哉が、わたしの手を握ってくれると思った?
涼哉が、…そう言ってくれることを期待していた……
わたしは子供だ。とりあえず謝って、それで許された気になって、でも結局は何も終わってはいない。傷が癒えたら、涼哉はまた逆援をする。そんな気がする。わたしの為に。
「ごめん…」
「もう、いい…。帰れよ…」
涼哉は、わたしが病院に来た時と同じように窓の方を向いた。
力無く立ち上がり、言う通り病室から出る。振り返ると、涼哉は拳を握りそれを震わせていた。彼なりに、悔しいんだ。こうなってしまったことが。きっと…。
何も知らないわたしの推測だけど。