涙々~RUIRUI~
顔はいい方。ルックスも悪くない。少し肌が黒いくらいで、あとはTHE優等生って感じだ。
「あの…、今日は鹿屋野さんに俺…」
「くしゅっ」
タイチの言葉を遮って、わたしは空気を読まずくしゃみをしてしまった。何だか申し訳ない。
「ごめん、続けていいよ」
残暑があるとはいえ、風は何処か冷たく足に当たる。髪を結びうなじが出てるとなれば、寒さは倍増した。
「ぁ…、いや。中入ろっか」
「うん… 」
屋上は止め、古びたドアの前に移動。彼は中な戻る際『段差、気を付けて』と声をかけてくれて紳士的に振る舞った。
「ありがとう」
「うん。それで…、俺ずっと前から鹿屋野さんのこといいなって思ってて…。その…良かったら…、付き合ってください!」
「………」
驚いている訳じゃない。タイチが耳まで赤くして告白してくれた。それが少し嬉しかった。
涼哉のことを引き摺っていたわたしにとっては、救いでいつまでも頭を下げている彼を切実にいい人だと思った。
「うん、いいよ」
「え…?ほんと…?」
キョトンと頭を上げ、たしかめるように聞いてくる。
「本当です」
久し振りに頬が緩んだ。彼もそれに合わせて、はにかんで見せる。
何だか可愛い人だ。そう、ふと思った。
「ありがとう!これから、よろしくね」
「うん、よろしく」
何故だか手を握りあって、微笑み合う。
タイチはすごく嬉しそうだった。
「あの…、今日は鹿屋野さんに俺…」
「くしゅっ」
タイチの言葉を遮って、わたしは空気を読まずくしゃみをしてしまった。何だか申し訳ない。
「ごめん、続けていいよ」
残暑があるとはいえ、風は何処か冷たく足に当たる。髪を結びうなじが出てるとなれば、寒さは倍増した。
「ぁ…、いや。中入ろっか」
「うん… 」
屋上は止め、古びたドアの前に移動。彼は中な戻る際『段差、気を付けて』と声をかけてくれて紳士的に振る舞った。
「ありがとう」
「うん。それで…、俺ずっと前から鹿屋野さんのこといいなって思ってて…。その…良かったら…、付き合ってください!」
「………」
驚いている訳じゃない。タイチが耳まで赤くして告白してくれた。それが少し嬉しかった。
涼哉のことを引き摺っていたわたしにとっては、救いでいつまでも頭を下げている彼を切実にいい人だと思った。
「うん、いいよ」
「え…?ほんと…?」
キョトンと頭を上げ、たしかめるように聞いてくる。
「本当です」
久し振りに頬が緩んだ。彼もそれに合わせて、はにかんで見せる。
何だか可愛い人だ。そう、ふと思った。
「ありがとう!これから、よろしくね」
「うん、よろしく」
何故だか手を握りあって、微笑み合う。
タイチはすごく嬉しそうだった。