涙々~RUIRUI~
家に着いて、涼哉を部屋まで届けたわたしたちは、涼哉を心配しながらタイチの家に向かう。
「佐武、大丈夫かな…」
「わからない。明日、休ませて病院行ってもらうよ。ありがとう、タイチ」
「いや」
彼はわたしに笑顔を向けて、わたしを元気付けようとしてくれた。そして、手を繋ぎ直す。
数分歩いて、タイチの家に着いた。案外、近い。
「狭いけど、どうぞ」
何処にでもありそうな2階建だ。屋根が水色で可愛い。
「俺の部屋、上がって奥右だから。TAICHIって書いてあるよ」
「わかった」
「お茶持ってくから、適当に座ってて」
そう言ってタイチはリビングに入っていった。わたしは言われた通り階段を上がり、TAICHIと書かれた部屋に入る。その前に階段の側にCHIHAYA&YAMATOと書いてある部屋があった。聞いたことがなかったけど、兄弟がいるんだ。
部屋は何とも簡易なもので、机には参考書が積まれている。ベッドにはゲームがあったり、棚には漫画やCD、クローゼットにはステッカーが貼ってあった。
「汚くてごめんね。片付けとか苦手で…」
「涼哉よりは綺麗だよ。勉強、すごいね。頑張ってるんだ」
積まれている一番上の参考書を取りパラパラ捲る。わたしには到底わからない問題ばかりだ。涼哉に見習ってほしいけど…、無理だろう。
「佐武、大丈夫かな…」
「わからない。明日、休ませて病院行ってもらうよ。ありがとう、タイチ」
「いや」
彼はわたしに笑顔を向けて、わたしを元気付けようとしてくれた。そして、手を繋ぎ直す。
数分歩いて、タイチの家に着いた。案外、近い。
「狭いけど、どうぞ」
何処にでもありそうな2階建だ。屋根が水色で可愛い。
「俺の部屋、上がって奥右だから。TAICHIって書いてあるよ」
「わかった」
「お茶持ってくから、適当に座ってて」
そう言ってタイチはリビングに入っていった。わたしは言われた通り階段を上がり、TAICHIと書かれた部屋に入る。その前に階段の側にCHIHAYA&YAMATOと書いてある部屋があった。聞いたことがなかったけど、兄弟がいるんだ。
部屋は何とも簡易なもので、机には参考書が積まれている。ベッドにはゲームがあったり、棚には漫画やCD、クローゼットにはステッカーが貼ってあった。
「汚くてごめんね。片付けとか苦手で…」
「涼哉よりは綺麗だよ。勉強、すごいね。頑張ってるんだ」
積まれている一番上の参考書を取りパラパラ捲る。わたしには到底わからない問題ばかりだ。涼哉に見習ってほしいけど…、無理だろう。