絶対的愛情
駅前通りには、様々なお店があって。明後日にバレンタインデーを控えているせいか、カップルの姿が多く見受けられた。
「俊介」
「何でしょう?」
「ちょっと呼んでみただけ」
そう言って瀬戸さんは、面白そうにケラケラと笑った。
なんて人だ。
「あ、ここのお店。どうかな?」
甘いものが嫌いだと言った僕の為に、美味しい珈琲を奢ると言われたのだ。
落ち着いた雰囲気のレトロな喫茶店。
「ここにしましょうか」
騒がしい場所は苦手だけれど、このお店なら平気そうだ。
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