昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!
そういうのに鈍い、的な?
じゃあ、なんで知らないのに出来るの?
て、天然タラシとか?
「いや、違う・・・」
「じゃあ、どんなの?」
「あ、えーっと・・・」
急に、積もっていた恥ずかしさがMAXになって、あたしは彼から顔を背けた。
だけどあたしの目に映るのは、みんなの目、目、目・・・。
いや、こっちの方が恥ずかしかった!
「と、とりあえず!そんなことどうでもいいじゃんか!じゃ、じゃあ」
あたしはまくし立てるようにそう言うと、彼から逃げようと歩き出した。
・・・けど、一向に変わらない景色。
一向に前に進めないという、オカルト現象が起こる。
「え、なんで??」
一生懸命歩こうとするが、歩けない。
・・・ホ、ホラーだ!
「・・・ぶっ」
意味が分からなくて困惑していると、突然吹いたような、そんな声が背後から聞こえ、あたしは振り返る。
ーードキッ