昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!
2,惹かれていくんです
彼との秘密ドン!
「おい、優乃。飯、食うぞ」
彼と付き合うことになってしまった次の日。
あたしは、ママが作ってくれた美味しいお弁当を落としてしまった。
柊といつものようにお昼ご飯を食べようと思って、あたしは窓側にある柊の机に自分の机をくっつけていた。
その時、彼は平然とあたしの教室のドアの所にやってきたのだ。
そしてそんなことを言うもんだから、クラスは一気に大パニック。
女子はキャーキャー騒ぐわ、男子はあたしを見てコソコソ話すわ。
あたしはというと、落としたお弁当も拾わずに彼を見て固まっていた。
「優乃、おい、聞いてんのかよ」
なんで、そんな普通にあたしの名前を呼ぶんですか。
なんて思いながら、ドキドキしているあたし。
「・・・おい、チビ子」
「その呼び方は止めて!」
あたしはすぐに反応する。
あんなに固まっていたのに、あたしって結構すごい?
「・・・ほら、早く来いよ」
彼は、前髪を怠そうに掻き上げた。