昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!
あたしは彼に撫でられているミーコ・・・ではなく、彼を見つめた。
だってあんな顔、見たことない。
儚げで、それでいて優しい、彼の瞳。
いつも無愛想な顔をしてる彼が、優しく微笑んでいる。
「・・・・・・」
ただ、彼を見つめる。
すると彼は、あたしの視線に気付いたのか、あたしの顔を見た。
いつもと変わらない、鋭い目で。
「どうした?」
「え、あ、いや・・・み、ミーコってあなたがつけたの?」
あたしは焦って、そう言った。
「うん。センス悪いかな」
「いや、そうじゃなくて・・・」
あたしはミーコを見る。
ミーコは、彼に撫でられて、とても気持ちよさそうに喉を鳴らしていた。
「・・・可愛いね」
「ああ・・・あのさ、これは秘密な」
「え?」
あたしは、再び視線をミーコから彼に移す。