昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!
「ね、ねぇ!ミーコ、触ってもいい?」
何だか恥ずかしくなったあたしは、彼にそう言った。
「おう、はい」
「あ、ありがとう」
彼から渡されたミーコは、あたしの膝の上でころころ転がっている。
「すぐ懐くんだねぇ」
「みたいだな。俺が見つけた時もそんなんだった」
「へぇ・・・可愛い」
あたしはミーコを撫でながら、微笑んだ。
癒されるなあ。
「ねえ、いつもあなたが世話してるの?」
あたしは、彼を見つめた。
「そうだけど?」
「へぇ・・・」
また、あたしは視線をミーコに移す。
撫でられて嬉しいのかゴロゴロと喉を鳴らしていたミーコが、いきなり立ち上がった。
「?」
そしてミーコは、そのまま端の方に戻って行ってしまった。
「行っちゃった・・・あたしのこと、嫌いなのかなあ」