昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!


そしてあたしをキッと見ると、

「あのね!あいつからしたら優乃は羊よ、羊!」

「ひ、羊・・・?」

「男はみんな狼なの!あいつなんて特に、あだ名が狼なくらいなのよ!?」

それはいつも一人でいるからって意味じゃないのかな、柊さん・・・

「狼からしたら、目の前でのんびりくーかーくーかー寝てる羊は、恰好の餌食じゃない」

何となく言いたいことは分かる。

だけど、待って?
あたしって・・・

「ね、ねえ、そのくーかーくーかー寝てる羊って、あたし?」

「あんた以外に誰がいんのよ」

「・・そんなにあたし、無防備じゃないし!!」

いくらなんでもあたしだって、狼の前で寝ないくらいの知恵はあるよ!

「・・・とにかく、あたしは優乃が取って食われないか心配なの。だから・・・」

柊はすっと椅子から立ち上がり、息を大きく吸い込む。


「今度デートしてる姿を見て、あたしが本当にあんたらがちゃんと付き合ってるか審査してあげる!」

なんて、柊が言った。


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