昨日、学校一の不良に壁ドンされちゃいました!
あたしは柊が言ったことの意味がしばらく分からなくて、ただじっと柊を見つめた。
そして、
「は・・はあ!?」
「だってそれしかもう信じられる術がないんだもん!」
「いやいやいやいや、わざわざデートまで見に来る!?」
「もう決めたの!で、次のデートはいつよ?」
もう決めたって、あたしの了承もなしに勝手なものだ。
柊がこうと決めたら絶対考えを変えないのはもう十分に知っているから、諦めるしかない。
「まだ決めてないよ・・・」
デートの話なんてしたことすらないのに。
この前パンケーキを食べて以来、デートなんて一度もしてないもん。
「じゃあすぐ決めて伝えて!どうせ今日も一緒にお昼食べるんでしょ?お弁当二つ持ってるもんね」
「うん、分かったよ・・・ねえ、今日は柊も一緒にどう?」
やっぱり柊の気持ちは頑なみたいだ。
凌我とお昼ご飯を一緒に食べるようになってから、柊とは食べなくなった。
ずっと一緒に食べていたから、どうしても申し訳なく思うし、一緒にお昼ご飯を食べたら柊の凌我への偏見もなくなる気がする。