猫の世界と私
「瑛祐君、おはよう!」

「おはよう」

「今日は一段と寒いね」

「そうだな」



寒さなんて関係ない位のハキハキとした話し方で、未来は瑛祐に手を振っていた。

いつもの未来らしい挨拶だ。

瑛祐は笑顔で未来に返していた。
未来もまた、笑顔で返す。

大きく振っていた手を下ろし、未来は瑛祐の隣に並び歩き出した。

同じ講義の為、行き先は同じ。
二階の階段を上り、すぐの教室で講義がある。

瑛祐と未来は、そこに向かっていた。



「ねぇ、今度また遊園地行こうよ」

「え、こんな寒い時に?」

「うん」

「別にいいけど、何で?」

「もう一度、告白。ダメかな?」

「告白…」
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