猫の世界と私
瑛祐は未来と一緒にいった遊園地の観覧車での出来事を思い出した。
未来は、このことを言っているに違いない。

告白。

瑛祐は黙り込み、考える。

はっきりとしていない関係の中、瑛祐と未来は一緒にいる。
瑛祐は未来が隣にいること、一緒に行動することは疑問に思わないし、今では自然なことだと思っている。
心を許し始めている事も自覚している。

けれど、これが本当に好きな気持ちなのかは、まだ疑問だった。

適度な距離の関係に慣れていたことも関係しているのかもしれない。


いつかはまた、関係をハッキリさせなければならない時が来ることは理解していたけれど、それが今なのか、今でいいのか迷っている。
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