猫の世界と私
未来は瑛祐の手を取り、瑛祐の顔を見た。
視線を感じ、瑛祐も夕日から未来へ視線を移す。
「瑛祐君は瑛祐君の時間を、これからも過ごして行こう」
「………」
「私も結愛さんとの思い出は忘れない。瑛祐君が結愛さんと過ごした時間、ちゃんと留めておく。瑛祐君が忘れたら、私が話してあげるよ」
「……未来…」
「あなたの記憶の中にある結愛さんに、今の景色を見せてあげよう。そして、今過ごしている時間を」
「………見えるかな…」
「きっと見てる。瑛祐君の瞳を通して」
「分かった…」
瑛祐と未来は手を繋いだまま、もうすぐ沈みそうな夕日を見た。
薄くなった茜色の中に星の光が見える。
今日もまた終わる。
瑛祐と未来は、二人の時間をゆっくりと過ごしていた。
視線を感じ、瑛祐も夕日から未来へ視線を移す。
「瑛祐君は瑛祐君の時間を、これからも過ごして行こう」
「………」
「私も結愛さんとの思い出は忘れない。瑛祐君が結愛さんと過ごした時間、ちゃんと留めておく。瑛祐君が忘れたら、私が話してあげるよ」
「……未来…」
「あなたの記憶の中にある結愛さんに、今の景色を見せてあげよう。そして、今過ごしている時間を」
「………見えるかな…」
「きっと見てる。瑛祐君の瞳を通して」
「分かった…」
瑛祐と未来は手を繋いだまま、もうすぐ沈みそうな夕日を見た。
薄くなった茜色の中に星の光が見える。
今日もまた終わる。
瑛祐と未来は、二人の時間をゆっくりと過ごしていた。