°°ワガママの果て°°
「なんでわたしのせいなの~♡」
冗談混じりに言うその一言が
本気だった事なんて知らずに
軽く流して笑ってみた。
でも…会話も雰囲気もぎこちなくて
これまでにない違和感を感じていた。
それは久しぶりで緊張してるとか…そういう事ではない…何かが違う。
相変わらず頭を抱えるように座っている悟くんが口を開いた。
「で?今日はどうしたの?」
冷たい口調がふざける事も嘘で誤魔化す事も出来ない雰囲気を漂わせる。
「……親と喧嘩しちゃって…」
「それで家にいるのが気まずくて、暇だから俺を呼んだってわけね…!」
嫌みっぽく
低いトーンでぼそっと言う悟くんに、ずっと伝えたかった言葉をぶつけた。
「違う!会いたかったのっ!
ずっと会いたかったんだよ……」
「…………」
うつむいたまま、
何も言わない悟くん。
真っ黒な大きな雲が月を隠した。
月の光が遮られて一気に世界は暗くなる。
「ねぇ…聞いてる?」
そっと聞くわたしに悟くんは静かに言った。
凍えるような一言を…
「俺は会いたくなかった…」
冗談混じりに言うその一言が
本気だった事なんて知らずに
軽く流して笑ってみた。
でも…会話も雰囲気もぎこちなくて
これまでにない違和感を感じていた。
それは久しぶりで緊張してるとか…そういう事ではない…何かが違う。
相変わらず頭を抱えるように座っている悟くんが口を開いた。
「で?今日はどうしたの?」
冷たい口調がふざける事も嘘で誤魔化す事も出来ない雰囲気を漂わせる。
「……親と喧嘩しちゃって…」
「それで家にいるのが気まずくて、暇だから俺を呼んだってわけね…!」
嫌みっぽく
低いトーンでぼそっと言う悟くんに、ずっと伝えたかった言葉をぶつけた。
「違う!会いたかったのっ!
ずっと会いたかったんだよ……」
「…………」
うつむいたまま、
何も言わない悟くん。
真っ黒な大きな雲が月を隠した。
月の光が遮られて一気に世界は暗くなる。
「ねぇ…聞いてる?」
そっと聞くわたしに悟くんは静かに言った。
凍えるような一言を…
「俺は会いたくなかった…」