°°ワガママの果て°°
「その自信はどこからくるの?」




ため息混じりの亜希の声。



「自信とかじゃなくて…そういう発想がなかったっていうか…」



午後の仕事が始まる5分前の合図が社内に鳴り響いた。


「両手に王子様♪♪って感じだねっ♪園夏なりに悩んでるんだろうけど…あまりダラダラしちゃうと取り返しつかなくなっちゃうよっ」




食器を片付けて、亜希はわたしの背中にポンっと手を添えてくれた。






わかっている。
きちんとしなきゃいけない事も、誰もを傷つけている事も…




もう少し…もう少し…って
その先にはどんな答えがあって、誰が隣にいるんだろう。
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