°°ワガママの果て°°
母は優しく微笑みながら言った。
「みんなが…幸せになれるからよ。」
当時中学生だったわたしは首を傾げた。
「みんなが?」
「そう。おじいちゃんもおばあちゃんも、生まれてくる子ども…つまり園夏も。みんなが幸せで暮らせるから。
生活していくには、安定した収入と絶対的な地位が必要なの。家族になるって言うのは、恋愛より一歩深い事なのよ。
だからお父さんはまさに理想的な人よ♪♪」
幼いわたしの心に
チクっと針が刺さった気がした。
お金?地位?みんなが幸せ?
困惑しながらも精一杯の想いを
母に伝えたのを今も覚えている。
「そんなのおかしいよ…
”好き”だけじゃダメなの?」
「みんなが…幸せになれるからよ。」
当時中学生だったわたしは首を傾げた。
「みんなが?」
「そう。おじいちゃんもおばあちゃんも、生まれてくる子ども…つまり園夏も。みんなが幸せで暮らせるから。
生活していくには、安定した収入と絶対的な地位が必要なの。家族になるって言うのは、恋愛より一歩深い事なのよ。
だからお父さんはまさに理想的な人よ♪♪」
幼いわたしの心に
チクっと針が刺さった気がした。
お金?地位?みんなが幸せ?
困惑しながらも精一杯の想いを
母に伝えたのを今も覚えている。
「そんなのおかしいよ…
”好き”だけじゃダメなの?」