°°ワガママの果て°°
頑なにそう言い張っていたのはきっと
”ナニカ”を守るため。



未だにそんな考えだから両親に子ども扱いされるのだろう。




母と2人で夕食のテーブルを囲む。

母は今日の病院での出来事、
近所のおばさんとの会話など
その日あった事を延々と話す。
いつもの事…




「今日も1日大変だったんだね。」


毎日毎日、
このセリフを待っているのだろう。



食べ終えた食器を重ねるわたしに
母はお決まりの言葉を言う。
毎回このタイミング…
食後のデザート感覚だ。
こんな甘くないデザートなら欲しくない。




「園夏。早くお母さんを安心させてね…園夏はいい子だからわかるわよね?お父さんもお母さんも期待しているのよ。ねっ?」

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