°°ワガママの果て°°
次々と舞い落ちてくる雪を見上げながら
俺はアイツの元へ向かう。



昨日アイツに話したように
”雪を見るとアイツを思い出す”


理由はわからないけど
冬を一緒に過ごした事が多いから
かもしれない。

もしくは…
雪が降るたびに
”悟くん!雪雪雪雪雪♡♡”
と、テンション高いメールがくるからかもしれない。






雪の多いこの街。
寒がりな俺にはあまり嬉しくないけど…アイツが喜ぶならそれだけでいい。


中学3年の冬も
高校1年の冬休みもこの道を
2人で歩いていた。
付き合っていなくても…
同じ想いで歩いていた。




19歳の今年もそうならいいな……
そう願っている。



< 26 / 160 >

この作品をシェア

pagetop