°°ワガママの果て°°
そんな事を言ったらまた
バイト先の恭平先輩にバカにされるんだろう…




進学も就職も決めず高校を卒業した俺は、
卒業後少ししてこのバイト先で働き出した。


体力勝負のこの仕事。
まだ若いんだからといろいろ任されるが…正直キツイ。



恭平先輩は入りたての頃から
可愛がってくれて、次第に俺もなんでも話すようになっていた。


アイツのことまでも…


なかなかそういう恋愛関係のことを
人に話すのは勇気がいる。
身近なダチはアイツとも仲が良いから
とてもじゃないけど話せない。


だから恭平先輩の存在には
とても助けられている。





ただ俺は
このバイトをそう長く続ける気はない。






俺には…夢がある。
この小さな街では叶えられない夢が。

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