°°ワガママの果て°°
頭にポンと置かれた手を
両手で包み込むように降ろし、
そのままギュッと握りしめた。



さっきまでのテンションが嘘のように静かになったココロ。


母との会話が蘇る。
同時に”ナニカ”漠然とした不安が襲ってくる。




”わたしの未来に悟くんはいるの?”



ココロの声が溢れ出してしまいそうで…
怖くてたまらない。




向かい合った先
不安が伝わらないように
明るく明るく。
いつものように…




「ねぇ公園行こう♡
屋根付きのベンチあ……」





……//////





不意打ち。
重なった唇が…
繋いだままの手が…
熱くなっていく。

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