°°ワガママの果て°°
「悟!!そこ区切りついたら今日は終わりにするぞ!!」
いつもより気温がガクッと下がったこの日…
現場の作業が長引いて珍しく残業をしていた。
恭平先輩の声に手を止めて返事をする。
「先輩!!ちょうど終わりました!」
「おっ!お疲れ!ほら飲め!」
投げ渡された温かいコーヒーをグッと飲みながらふと空を見上げた。
”寒い日は星がすごくキラキラしてキレイなんだよ♡ねぇ悟くん…わたしね、世界で2番目に星が好きだよ…1番は何だと思う?”
まぶしい程の星空にアイツの言葉が蘇る。
アイツの1番はなんなんだろう…
星よりも好きなアイツの1番…
それに、俺はなりたい。
「悟!俺は先に帰るから、明日も朝早いからよろしくな!」
恭平先輩を見送った後も
まだ立ち上がれない俺はそのまま星を見上げていた。
家に帰っても1人。
親父は今朝、
大量のゴミを残していつものように俺の財布から金を抜き取って出て行った。
いつもに増して心がスカスカになっているこんな時はアイツに会いたい。
1番大切な人のそばにいたい。
ただ隣で笑ってほしい。
携帯のメール画面にかじかむ指で打ち込んだ。
”会える?今日じゃなくてもいいから…”
本当は今すぐ会いたい…
でも張ったのは傷つかない為の予防線。
数分後に知る…
予防線の意味なんてなかった。
アイツからの返信が俺を孤独へと突き落とす。
いつもより気温がガクッと下がったこの日…
現場の作業が長引いて珍しく残業をしていた。
恭平先輩の声に手を止めて返事をする。
「先輩!!ちょうど終わりました!」
「おっ!お疲れ!ほら飲め!」
投げ渡された温かいコーヒーをグッと飲みながらふと空を見上げた。
”寒い日は星がすごくキラキラしてキレイなんだよ♡ねぇ悟くん…わたしね、世界で2番目に星が好きだよ…1番は何だと思う?”
まぶしい程の星空にアイツの言葉が蘇る。
アイツの1番はなんなんだろう…
星よりも好きなアイツの1番…
それに、俺はなりたい。
「悟!俺は先に帰るから、明日も朝早いからよろしくな!」
恭平先輩を見送った後も
まだ立ち上がれない俺はそのまま星を見上げていた。
家に帰っても1人。
親父は今朝、
大量のゴミを残していつものように俺の財布から金を抜き取って出て行った。
いつもに増して心がスカスカになっているこんな時はアイツに会いたい。
1番大切な人のそばにいたい。
ただ隣で笑ってほしい。
携帯のメール画面にかじかむ指で打ち込んだ。
”会える?今日じゃなくてもいいから…”
本当は今すぐ会いたい…
でも張ったのは傷つかない為の予防線。
数分後に知る…
予防線の意味なんてなかった。
アイツからの返信が俺を孤独へと突き落とす。