°°ワガママの果て°°
わたしは少しだけ知っていた。
悟くんの家庭環境を…
その孤独さを…




決して結ばれることのない
許されることのない
”永遠”




ねぇ神様…
最初からふたりの未来なんてなかったのなら…どうしてふたりを出会わせたのですか?





立ち向かう勇気も強さも無くて
自分勝手で一方的で…
”わたしから離すこと”
そんな方法しか守り方を思いつかなくてごめんね…




これまでとは違う強い決意で
送信ボタンを押した。





ボロボロ溢れ落ちる涙は止まり方を忘れたみたいだ。
呼吸が乱れて苦しくて声をあげて泣いた。





寒空に輝く星達が
この瞬間も輝きを止めずにそこに在る。




”ねぇ悟くん…
わたし世界で2番目に星が好きだよ。
……世界で1番悟くんが好きだよ。”
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