°°ワガママの果て°°
「そう言えばあれから連絡来たの?例の子から」




あれから1ヶ月半が過ぎた。


仕事現場の自販機の横で先輩に奢ってもらった缶コーヒーを片手に俺はボソッと答えた。



「こないっす…でももういいんです。
これ以上待っても無駄かなって…実は先輩に言わなきゃいけないことがあります!」



「おっ?新しい女か?」



恭平先輩は目を見開いてワクワクした様子で俺の話に耳を傾けた。




うつむいたまま伝えた言葉は
俺にとって人生最大の決断と言ってもいいほどの決意だった。


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