°°ワガママの果て°°
「もしもし?バイト今月いっぱいで辞めて来月すぐにでもそっち行くからよろしくな!」




「おー!悟、行動が早いなぁ!
俺の職場でバイト出来るように店長には言ってあるからその辺は心配するなよ!住むところもしばらく俺のアパートにいればいいし!」




「まじで助かる!ありがとな!」







テレビの光だけが照らす部屋の中で
電話した相手は俺の知り合いで、
俺が行くXX県に住んでいる。
住む場所やバイトの手配までしてくれる頼りになるヤツだ。






電話を切って小さなバックに少ない荷物を詰め始めると、玄関の鍵が開く音がした。



近づいてくる足音に荷造りの手を止めた。

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