°°ワガママの果て°°
テーブルいっぱいに並べた料理を
満足そうに見つめて深く頷いた。
「よし!︎完成!︎!︎」
”すごいじゃないの~よく頑張ったわね”
”園夏!やれば出来るじゃないか~!”
なんて…親のびっくりする顔を想像したり、褒められる自分の姿を浮かべては口元は緩んで満足度が上がっていった。
そんなタイミングで家の門が開く音が耳に入ってきた。
「お母さん~!お父さん帰ってきたみたいだから夕ご飯にしよ~♡」
母の部屋の前で声をかけて一足先に
ダイニングに戻った。
久しぶりに3人揃っての食事…
家族がまとまる事、わたしを少しでも認めてもらえる事を願いながら、
期待に胸を膨らませた。
父と母、ほぼ同時。
明るいこの部屋に入ってきた瞬間だった。
「なんだこれは……脂っこいものは食えん!他になんかないのか?」
”ただいま”の一言すらない。
父の第一声にわたしの顔から笑顔が消えた。同時に胸にグサッと何か刺さった音がした。
満足そうに見つめて深く頷いた。
「よし!︎完成!︎!︎」
”すごいじゃないの~よく頑張ったわね”
”園夏!やれば出来るじゃないか~!”
なんて…親のびっくりする顔を想像したり、褒められる自分の姿を浮かべては口元は緩んで満足度が上がっていった。
そんなタイミングで家の門が開く音が耳に入ってきた。
「お母さん~!お父さん帰ってきたみたいだから夕ご飯にしよ~♡」
母の部屋の前で声をかけて一足先に
ダイニングに戻った。
久しぶりに3人揃っての食事…
家族がまとまる事、わたしを少しでも認めてもらえる事を願いながら、
期待に胸を膨らませた。
父と母、ほぼ同時。
明るいこの部屋に入ってきた瞬間だった。
「なんだこれは……脂っこいものは食えん!他になんかないのか?」
”ただいま”の一言すらない。
父の第一声にわたしの顔から笑顔が消えた。同時に胸にグサッと何か刺さった音がした。