°°ワガママの果て°°
「おーサンキュー!ならまた連絡する!」



部屋で荷物をまとめながら、携帯電話片手にXX県(向こう)のダチと話していた。
バイト先がどんな雰囲気かを聞いたりと、新たな生活への期待は膨らんでいた。


前を向ける気がする…
そう思いながら電話を切った瞬間だった。



画面に表示された文字に…
名前に…



胸の鼓動が早くなった…
それと同時になんとも言えない感情が込み上げてきた。




新着メール1件
西里 園夏





「はっ?……まじかよ…なんで…今更……」



ずっと待っていたはずのメール。
でも…ここへきてなんで…


感情が付いていけず…
メールを開けないまま一旦タバコに火をつけた。



< 96 / 160 >

この作品をシェア

pagetop