怨ーline
 授業中だと言うのに、そわそわ浮き足立っているように見える。
その内に戦々恐々とし始めた。


――拝読って表示があるに、彼女だけ返事がこないね――


――きっと怖じけ付いているんじゃないの?――
そう返した、又アクセスだ。


――授業中だから辞めてこ――

優等生の振りをしてそう返した。




 転校生は何も知らずに彼女を見ていた。
だから頭にきたんだ。


一緒に通学はしてるけど嫌でたまらないんだ。


『あんな家早く引っ越せばいい』
オカンは今でも言っている。


本当にとっとと何処かに消えて無くなってくれよ。
そうすれば彼氏は私のものさ。




 休み時間に怨ーlineにアクセスする。
友里亜って表示があったからだ。


友里亜は私の過去も何も聞かずに親身になってくれる唯一の友達だったんだ。


――突然メールが来てビックリしたよ――


メールを開けるだけで拝読と入るから、すぐに返信しなくちゃならないんだ。


――直で――

私はそう返した後で友里亜が元へ向かい、さっき届いたメールを見せた。


「――って言うことは全員なの?」

友里亜は相当驚いたようだ。
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