怨ーline
 何故こんなことをしたのかって?
それは友里亜が天然だからだ。
そう……
私は大切な友達までも巻き込んだんだ。
友里亜には本当に悪いと思っている。
でも、どうしてもあの転校生を手に入れたいんだ。
たとえどんな手を使ってでも……




 怨ーlineは何時の間にか一人歩きしていた。


拝読しているにメールを返さない彼女に、容赦ない非難が殺到していた。


彼女は何も知らずに呑気にノートを取っていた。




 放課後、私は彼女のスマホを鞄に戻した。
家に着いたらきっと驚くぞ。
身の覚えのない拝読に怖じけ付いて、必死に謝るはずだ。


私があの携帯からメールを送った連中は、全員が何らかの対応をしていた。
だからシカトしたのは彼女だけなのだ。


――返事もしないでからかっているのかしら――


――落ち溢れたくないから必死なのよ――


――だから許してやろうよ――

――いいえ、私達のことバカにしてるのよ――

そんなメールばかりだった。


――彼女も悪気でやっているのじゃないと思うけどね――
私はそう書き込んだ。
そのフォローが引き金となって、更なる炎上を期待したのだ。




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