怨ーline
 これで彼女は攻められること請け合いだ。


私の作戦は成功したかのように見受けられた。




 翌日。
又彼女のスマホを操作することにした。


開けてビックリした。
恐ろしいくらいの書き込みが彼女を誹謗中傷していたのだ。


遂にそれは死ねの文字まで行き着いていたのだ。




 ――参加しないと一週間以内に死ぬ。ってあるけど……――


――そうだよ。死ねばいいんだよ――

そして最後は……


――死ね死ね死ね死ね死ね死ね……――

で埋め尽くされていたのだった。




 バカだと思った。
そんな恐怖な文字で埋め尽くされたスマホを学校にまで普通持ってくるか?


それだけない。
そのスマホに神経が行ってない。
だから私が簡単に操作出来てしまうのだ。


そんな状況でも彼女はノートを取っていたのだ。


(どんな神経しているんだ?)

面と向かって『引っ越せば』とオカンに言われても、平気であの家で暮らしている彼女の母同様に図太いのだろうと勘ぐった。


私は彼女のスマホを使って、拝読の文字だけをクラスメートに表示させようと躍起になっていた。
そう……
私も神経が行き届いていなかったのだ。



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