怨ーline
 その翌日から彼女は学校へ来なくなった。
そして怨ーline開始から一週間もしない内に退学したのだ。


――やったね――

早速怨ーlineからメールが入った。


――これであのイケメン転校生は……――

うん。考えていることは同じだ。


――怨ーlineなんて誰が考えたのか解らないけど(笑)――


――解っているのはこのクラスの娘だって言うことだけね――

その書き込みを見てドキっとした。


(クラスメートが犯人だって解っていたんだ)


暫く考えて、それはそうだと思った。


それは転校生が彼女を見たから始まったのだ。
その事実を知っているのはクラスメートだけだったのだ。


それに……
私はクラスメートの女子以外にメールを送信しなかったのだ。


(これじゃバレるのは当たり前だ。あちゃー。私何やっていたのだろう?)


その時私は疑われないように工作しなければいけないと焦り始めたのだった。


――彼女も悪気でやっているのじゃないと思うけどね――

あの時と同じメールを怨ーlineを使って送ってしまったのだ。




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